美術品は賢く売る!鑑定士が教える価値が決まる5つのポイントと高価買取のコツ
「家にある古い絵画、もしかして価値がある?」「譲り受けた美術品、どこに売ればいいの?」
そう思ったことはありませんか?実は、美術品の買取価格は、いくつかの明確な価値基準で決まります。ただお店に持っていくだけではもったいないかもしれません。
この記事では、美術品の査定を行う専門家が、作品の価値を正しく見極めるための5つのポイントと、あなたの美術品を高く売るためのコツを、わかりやすくお伝えします。
【これだけは押さえておきたい】美術品の価値が決まる5つのポイント
美術品の買取価格は、相場だけでなく、次の5つの要素で総合的に決まります。
1. 作家や作者の知名度
やはり最も重要なのは、作品を作った作家です。有名作家の作品は、市場での需要が高いため、高価買取が期待できます。ゴッホやピカソのような世界的な巨匠はもちろん、日本画の大家や近代美術の作家など、時代やジャンルを問わず、高い評価を得ている作家の作品は特に価値があります。
しかし、無名作家の作品でも、テーマ性や表現がユニークで、希少価値があると判断されれば、意外な価値がつくこともあります。
2. 作品の制作技法と希少性
絵画であれば油彩、水彩、日本画など、また版画であればリトグラフや木版画など、制作技法も評価のポイントです。一点ものの油絵は版画よりも価値が高くなる傾向にありますが、版画でも限定数が少ないものや、人気の作家が手掛けたものは高い評価を受けます。
3. 作品の「真贋」と「鑑定書」の有無
作品が本物(真作)であることは、買取において大前提です。贋作と判明した場合は、原則として買取は難しいでしょう。信頼できる鑑定機関が発行した鑑定書や、作家本人のサイン、**落款(らっかん)**など、作品が本物であることを証明するものは、査定額に大きく影響します。もし鑑定書がなくても、専門の鑑定士が真贋を見極めますので、まずは相談してみましょう。
4. 作品の保存状態
どれだけ素晴らしい作品でも、状態が悪ければ価値は下がってしまいます。絵画であれば、日焼けによる色あせ、ひび割れ、カビ、汚れなどがマイナスポイントとなります。
高く売るために!今すぐできる高価買取のコツ
査定に出す前に、ぜひ以下の点をチェックしてみてください。
1. 付属品を揃える
作品そのものだけでなく、箱、共箱(ともばこ)、額縁、鑑定書、保証書、来歴(誰から誰に渡ってきたかなどの記録)などの付属品も買取価格に影響します。特に共箱や鑑定書は、作品の価値を裏付ける重要な証拠となりますので、必ず一緒に査定に出しましょう。
2. 保存状態を整える
無理な修復は避け、ホコリを払う、直射日光の当たらない場所に保管するなど、保存状態に気を配りましょう。
3. 複数の買取業者に査定を依頼する
一つの業者だけの査定で決めてしまうのはもったいないかもしれません。複数の業者に依頼して、提示された金額や対応を比較検討することをおすすめします。
まとめ:美術品の価値は「プロの目」で見極める
美術品の買取市場は奥が深いですが、作家、真贋、状態といった評価のポイントを知っておくことで、より納得のいく取引ができます。家にある絵画や骨董品が、思わぬ価値を秘めているかもしれません。
まずは専門の鑑定士に相談し、その価値を正しく見極めてもらいましょう。