大災害の後には要注意!台風や地震後に増える犯罪と対策
台風や地震といった自然災害は、私たちの生活を一変させ、不安な気持ちにさせます。しかし、こうした混乱に乗じて、私たちの弱みに付け込む悪質な犯罪が増える傾向にあります。
今回は、台風や地震の後に特に注意すべき犯罪とその具体的な対策を解説します。大切な家族や財産を守るために、ぜひ参考にしてください。
1. 泥棒・空き巣
犯罪の傾向:
災害直後は、避難所へ避難したり、家屋の損壊で人通りが少なくなったりするため、空き巣や泥棒が増加します。特に、半壊した家や、長期間留守になっている家が狙われやすくなります。
対策:
戸締りの徹底: 避難する際は、たとえ短時間でも必ず鍵を閉めましょう。窓ガラスが割れている場合は、応急的に板やビニールシートで塞ぐだけでも効果があります。
貴重品は持ち出す: 通帳、印鑑、現金、貴金属などの貴重品は、持ち出し用の非常用リュックに入れて、常に身につけておきましょう。
周囲との連携: 近所の人と協力して、お互いの家を見守る「共助」の意識が大切です。
2. 災害支援を装った詐欺
犯罪の傾向:
被災者支援を名目にした詐欺が増えます。「義援金を集めている」と言って現金をだまし取ったり、「無料で家屋を修繕します」と近づいてきて、高額な請求をしたりする手口があります。
対策:
募金は公的な機関へ: 義援金や募金は、日本赤十字社や地方自治体など、信頼できる公的な機関を通じて行いましょう。見知らぬ人物からの募金依頼には応じないでください。
身元の確認: 「ボランティアです」「役所の者です」と名乗って家を訪れてきた場合は、必ず身分証明書の提示を求め、所属や連絡先を確認しましょう。
その場で契約しない: 「今契約すれば安くなる」などと急かされても、その場で契約書にサインしたり、お金を支払ったりするのは絶対にやめましょう。
3. 便乗した悪質な商法
犯罪の傾向:
「屋根の瓦がずれている」「壁にヒビが入っている」などと、不安をあおり、不必要なリフォーム工事や高額な商品を契約させようとします。
対策:
複数の業者から見積もりをとる: 慌てて一つの業者に決めず、複数の業者から見積もりをとって比較検討しましょう。
契約内容の確認: 契約書の内容を隅々まで確認し、少しでも不審な点があれば、すぐに契約しないようにしましょう。
消費生活センターに相談: 不安なことや不審な点があれば、一人で悩まずに最寄りの消費生活センターに相談しましょう。
4. SNSやインターネット上の詐欺
犯罪の傾向:
「被災地のために」という偽のサイトを作成し、クレジットカード情報などを盗もうとします。また、SNSで「助けてください」と虚偽の情報を拡散し、金銭を要求する手口もあります。
対策:
信頼できる情報源のみ参照: 災害に関する情報は、公的機関(気象庁、自治体など)や大手メディアが発信する信頼できる情報源のみを参考にしましょう。
安易なクリックはしない: 見知らぬ人物や、不審なURLからのリンクはクリックしないように注意しましょう。
個人情報は入力しない: クレジットカード情報や個人情報を安易に入力しないようにしましょう。
最後に
災害後の混乱期は、誰もが不安な気持ちになります。しかし、その弱みに付け込む犯罪があることを常に頭の片隅に置いておくことが大切です。
日頃から近隣住民とのコミュニケーションを深め、非常時に助け合える関係を築いておくことも、犯罪防止につながります。