地震保険と火災保険の違いとは?わかりやすく解説
家を守るために加入する保険といえば「火災保険」と「地震保険」。どちらも住まいに関わる損害を補償してくれる保険ですが、実は補償範囲や仕組みが大きく異なります。知らないまま契約してしまうと、いざという時に「思っていた補償が受けられない」ということも。ここでは両者の違いをわかりやすく整理し、選び方のポイントを解説します。
🔹 火災保険とは?
火災保険はその名の通り「火事による損害」を補償するものですが、実は火災だけではありません。
多くの火災保険では以下のようなリスクも補償対象に含まれます。
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火災・落雷・爆発
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風災(台風・突風・竜巻など)
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雹災・雪災
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水漏れ事故
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盗難被害
👉 つまり火災保険は「日常的に起こりうる事故や自然災害」から住まいを守る保険です。
🔹 地震保険とは?
地震保険は「地震や噴火、それに伴う津波」による損害を補償するための保険です。
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地震による揺れで住宅が倒壊した
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地震が原因で火災が発生した
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津波で家が流された
こうしたケースは火災保険では補償されません。地震保険をセットで契約して初めてカバーされるのです。
👉 日本は地震大国のため、火災保険だけではリスクに備えきれないことがポイントです。
🔹 火災保険と地震保険の大きな違い
項目 | 火災保険 | 地震保険 |
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補償対象 | 火災・風災・水害・盗難など | 地震・噴火・津波による損害 |
加入方法 | 単独で加入できる | 火災保険に付帯して加入 |
補償割合 | 実損に近い金額まで補償 | 最大でも建物・家財の50% |
保険料 | 建物構造や補償範囲で変動 | 国の制度で決まり、地域や建物構造で変動 |
必要性 | 住宅ローン契約時に必須なことが多い | 任意だが地震リスクが高い日本では重要 |
🔹 よくある誤解
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「火災保険に入っていれば地震もカバーされる」 → ❌ 間違いです。
地震由来の火災や津波は火災保険だけでは補償されません。 -
「地震保険は全額補償してもらえる」 → ❌ 実際には火災保険の保険金額の50%までが上限です。
生活再建のための最低限の補償という位置づけです。
🔹 どちらも必要?
結論から言えば 「火災保険+地震保険のセット加入」 が安心です。
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火災保険 → 生活の中で発生しやすいリスク全般をカバー
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地震保険 → 日本特有の大規模災害リスクをカバー
両方を組み合わせることで、幅広い災害から家と生活を守れます。
🔹 まとめ
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火災保険は火災・風水害・盗難などを補償
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地震保険は地震・噴火・津波による損害を補償
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地震保険は火災保険に付帯して加入する仕組み
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両者をセットで契約することで、より安心な備えが可能
ご自身の住んでいる地域のリスク(地震の多さ、津波の危険性、風水害の発生率など)を踏まえ、保険を選ぶことが大切です。