家族旅行、帰省…夏休みを安心して楽しむための空き巣対策と防犯のヒント
夏休みといえば、家族で旅行に出かけたり、実家へ帰省したりと、楽しいイベントが盛りだくさんですよね。しかし、そんな長期の外出を狙って被害が増えるのが「空き巣」です。せっかくの楽しい思い出が台無しにならないよう、今回は夏休みに増える空き巣の手口と、すぐにできる効果的な対策について、親しみやすい言葉で分かりやすくお話しします。
なぜ夏休みは空き巣に狙われやすいの?
空き巣が狙うのは「留守の家」。夏休みは、旅行や帰省で何日も家を空ける家庭が増えるため、彼らにとっては絶好のチャンスとなります。
また、日中の人通りが少ない時間帯や、雨音で侵入の物音が気づかれにくい雨の日も狙われやすい傾向があります。暑さ対策で窓を開けっぱなしにしてしまうことも、被害に遭う大きな原因の一つです。
侵入経路を知れば対策も見えてくる!空き巣の侵入手口
空き巣は、いかに早く、誰にも気づかれずに家の中に入り込めるかを考えています。最も多い侵入経路は、意外にも「窓」と「玄関」です。
窓からの侵入
無施錠(鍵のかけ忘れ): 「ちょっとそこまで」と短時間外出する際や、暑くて窓を開けっぱなしにしている隙を狙われます。
ガラス破り: ドライバーで鍵の周りのガラスを割ったり、火で炙ってから水をかける「焼き破り」などの手口で侵入します。
玄関からの侵入
無施錠(鍵のかけ忘れ): ドアを閉めたつもりが、鍵をかけ忘れているケースも少なくありません。
ピッキング: 特殊な工具を使って鍵を開ける手口です。
サムターン回し: ドアに小さな穴を開けたり、郵便受けやドアスコープから工具を差し込んで、内側の鍵(サムターン)を回して開錠します。
今日からできる!実践的な空き巣対策のチェックリスト
では、具体的にどんな対策をすればいいのでしょうか? 旅行や帰省の前に、ぜひ家族みんなでチェックしてみましょう。
1. 留守を悟られない工夫をする
空き巣は、下見をして留守かどうかを確認します。彼らに「この家は人がいるな」と思わせることが、何よりも大切な防犯対策になります。
郵便物や新聞は一時停止する: ポストに郵便物が溜まっていると、長期間留守だと一目で分かってしまいます。旅行前に、郵便局や新聞販売店に連絡して一時停止の手続きをしましょう。
タイマー付きの照明を活用する: 日が落ちてから、ランダムな時間にリビングの電気がつくように設定しておくと、まるで誰かが家にいるかのように見せかけることができます。
カーテンは閉め切らない: 厚手のカーテンを閉めっぱなしにすると、「留守」のサインになります。レースのカーテンだけにするなど、自然な状態を保ちましょう。
2. 侵入に時間がかかる家にする
空き巣は、侵入に5分以上かかると7割が諦めると言われています。侵入に時間がかかる家づくりを心がけましょう。
二重鍵(ダブルロック)にする: 玄関ドアや窓に補助錠を追加しましょう。ホームセンターで手軽に購入でき、DIYで簡単に取り付けられるものも多いです。
窓の防犯対策を強化する:
防犯フィルムを貼る: ガラスが割れにくくなり、侵入に時間がかかります。
窓用防犯アラームを設置する: 窓が開いたりガラスが割られたりすると、大きな音で威嚇して周囲に異常を知らせます。
防犯砂利を敷く: 庭や家の周りに敷くと、足音がして侵入をためらわせる効果があります。
3. 近所との連携も大切な防犯対策
普段からご近所さんとあいさつを交わし、良い関係を築いておくことも重要です。長期で家を空けることを伝えておけば、何か異変があれば気づいてくれるかもしれません。
もしものための+α対策
防犯カメラ・ダミーカメラ: 玄関や窓など、目につきやすい場所に設置することで、強い心理的プレッシャーを与えます。
ホームセキュリティ: 警備会社のサービスを利用することで、24時間体制で家を守ってもらうことができます。
まとめ:大切なのは「防犯意識」
空き巣は「手軽に侵入できる家」を探しています。逆に言えば、少しの対策で「この家は面倒だ」と思わせることができれば、被害に遭うリスクはぐっと下がります。
今回ご紹介した対策は、特別な工事が不要なものや、比較的安価で手に入るものがほとんどです。ぜひ、今年の夏休みは家族で防犯について話し合い、一つでも多くの対策を実行してみてください。
安心安全な夏休みを過ごし、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね!