家財保険の保険金額の決め方|失敗しないためのチェックポイント
家財保険に加入するとき、最も迷いやすいのが「保険金額(補償額)をいくらに設定するか」という点です。
高すぎると無駄な保険料を支払うことになり、低すぎるといざという時に十分な補償を受けられません。
この記事では、家財保険の保険金額の正しい決め方と、失敗を避けるための具体的なポイントをわかりやすく解説します。
家財保険の保険金額とは?
保険金額とは、火災・水漏れ・盗難などで家財に損害があった場合に、保険会社が支払う補償の上限額のことです。
つまり、保険金額をいくらに設定するかは、「自分の持ち物の総額」をどう見積もるかにかかっています。
家財保険の保険金額を決める基本ステップ
1. 家財の総額を見積もる
保険金額は「家財の時価」ではなく「再調達価額(同じものを新しく買い直す場合の価格)」で考えるのが基本です。
例えば、古いテレビでも、火災で失った場合には「同等の新品のテレビを買う費用」が必要になるためです。
2. 家族構成に合わせて目安を確認
保険会社では世帯人数ごとの家財評価額の目安を提示しています。
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一人暮らし:200万~500万円程度
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夫婦2人世帯:500万~700万円程度
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4人家族:700万~1,000万円程度
※あくまで目安であり、所有する家電や家具の質・量で調整が必要です。
3. ライフスタイル別に調整
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学生・新社会人:家具家電が少なめ → 100万~300万円
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社会人一人暮らし:高価な家電や趣味の道具あり → 300万~500万円
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ファミリー世帯:子どもの学習用品や高額家電あり → 700万~1,000万円
保険金額を決めるときの注意点
✅ 過少保険に注意
保険金額が実際の家財額より少ない場合、被害が一部だったとしても**「比例てん補」**という仕組みで支払われる保険金が減額されます。
例)家財の総額が1,000万円なのに、500万円の保険に加入していた場合
→ 火災で100万円の被害が出ても、支払われるのは半額の50万円だけ。
✅ 過大保険も損
実際の家財額以上に高い保険金額を設定しても、補償が増えることはありません。
ただし保険料だけが高くなり、無駄な出費につながります。
✅ 保険会社の「簡易評価額」を活用
各保険会社が提供する「家財評価表」や「簡易計算ツール」を使えば、短時間で自分に合った保険金額を算出できます。
保険金額を決める具体例
ケース①:一人暮らしの社会人
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テレビ、PC、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ブランドバッグなど → 約300万円
→ 保険金額は 300万~400万円 が妥当
ケース②:夫婦+子ども1人
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大型家具、車並みに高価な家電、子どもの学習机・自転車など → 約800万円
→ 保険金額は 800万~900万円
保険料を抑えつつ最適化するコツ
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実際の生活水準に合った補償額を選ぶ
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不要な特約を外す
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補償範囲をシンプルに絞る
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年払いにして保険料を節約する
まとめ
家財保険の保険金額は、
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家財の総額(再調達価額)を見積もる
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家族構成・ライフスタイルで調整する
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過少保険・過大保険を避ける
この3つを押さえれば、無駄なく安心できる補償を確保できます。