ベランダの侵入防止策|知らないと危ない!空き巣が狙うポイントと効果的な防犯対策
「2階だから大丈夫」「高層マンションだから安全」──そう思っていませんか?
実は空き巣被害の約3割がベランダからの侵入によるものです。特に窓の無施錠や目隠しの多い構造は、犯罪者にとって“侵入しやすい家”と見なされます。
この記事では、ベランダからの侵入を防ぐ具体的な防犯対策を、専門知識を交えながら詳しく紹介します。
【1】空き巣がベランダから侵入する理由
① 死角が多く、人目につきにくい
ベランダは建物の裏側や高所にあり、通行人や隣人から見えにくい場所です。そのため、空き巣が安心して作業できる「死角ゾーン」になっています。
② 無施錠の窓が多い
短時間の外出や洗濯干しなどで、「どうせ大丈夫」と油断しがち。実際、被害の約半数が鍵を閉め忘れた窓からの侵入です。
③ 隣室や雨どいを伝って侵入可能
集合住宅では、隣のベランダを経由して侵入されるケースもあります。雨どい・室外機・給湯器などを足場に登る「よじ登り侵入」も増えています。
【2】今日からできる!ベランダの侵入防止策
① 補助錠の取り付け(内側ダブルロック)
標準のクレセント錠だけでは心もとないため、内側から追加の補助鍵を設置しましょう。
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ワンタッチ式やサッシに貼り付けるタイプならDIYでも簡単。
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空き巣は“時間がかかる家”を嫌うため、これだけでも deterrent(抑止力)になります。
② 防犯フィルム・防犯ガラスの導入
ガラスを割って鍵を開ける「ガラス破り」対策に有効。
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防犯フィルム:貼るだけで貫通に時間がかかり、音も大きくなる。
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防犯ガラス:特殊中間膜で割れても貫通しない構造。
※CPマーク(防犯性能認定)付きのガラスなら、警察庁も推奨するレベルの防犯性能があります。
③ 面格子・格子フェンスを設置
1階・2階ベランダには、ステンレス製や高強度アルミ製の面格子を取り付けるのが効果的。
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窓外に設置しても採光性を損なわず、見た目もスマート。
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格子ピッチが狭いタイプほど侵入防止力が高まります。
④ 侵入検知センサーや防犯カメラを設置
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開閉センサー:窓が開くとブザーが鳴る。
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モーションセンサーライト:人の動きを検知して自動点灯。
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防犯カメラ:Wi-Fiタイプなら録画&スマホ通知で安心。
防犯設備が見えるだけでも、犯人は「この家は面倒そう」と感じて退避します。
【3】ベランダの構造を見直す防犯リフォーム
◆ 手すり・フェンスの高さを上げる
高さが100cm未満だと、乗り越えやすい構造とみなされます。
→ 120〜150cmを目安に高めのフェンスへ交換。
◆ 隣戸との仕切り壁(パーテーション)を強化
マンションの非常用パネル(樹脂製)は、簡単に破られて侵入されることがあります。
→ 防火・防犯仕様のスチールパネルに変更すると安心です。
◆ 室外機・物干し台の配置を見直す
足場になるものを窓下に置かないこと。
特に「エアコン室外機の上にプランターを置く」などの配置は、侵入者にとって登りやすい環境を作ってしまいます。
【4】防犯意識を高める日常チェックリスト
| チェック項目 | 対応できている? |
|---|---|
| 外出時はすべての窓を施錠している | □ |
| 夜間はベランダ照明やセンサーライトをつけている | □ |
| 窓に防犯フィルムを貼っている | □ |
| 物干し竿・脚立など登りやすいものを置いていない | □ |
| 隣室からの侵入経路を確認したことがある | □ |
すべてチェックが入れば、ベランダ防犯レベルは高い状態です。
【5】防犯強化のおすすめ製品例(カテゴリ別)
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防犯フィルム:飛散防止・貫通防止タイプ
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補助錠(サブロック):ネジ固定式/吸盤式
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モーションセンサーライト:ソーラー充電式・屋外対応
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Wi-Fi防犯カメラ:スマホ連動・録画機能付き
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面格子フェンス:高強度アルミ・ステンレス製
※ホームセンターやネット通販でも購入可能です。
【6】まとめ:ベランダ防犯は「見える防犯」で抑止力を高める
ベランダからの侵入を防ぐには、
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侵入に時間がかかる構造にする
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犯人に「見られている」と思わせる
この2つがポイントです。
補助錠+防犯フィルム+センサーライトの組み合わせだけでも、空き巣の侵入成功率を大幅に下げられます。
防犯リフォームを検討している方は、CPマーク認定製品を選び、信頼できる業者に相談しましょう。