インフルエンザで飛行機はいつから乗れる?搭乗基準とキャンセル料を無料にする方法
「旅行の直前にインフルエンザになってしまった……」
「熱は下がったけれど、予定通り飛行機に乗ってもいいのかな?」
楽しみにしていた旅行や大切な出張の直前、インフルエンザの発症は本当にショックですよね。体調も辛いですが、次に気になるのが「いつから飛行機に乗れるのか」という点ではないでしょうか。
実は、インフルエンザ発症後の搭乗には、各航空会社が共通して設けている明確な基準があります。また、無理をして搭乗しようとすると、周囲への感染リスクだけでなく、搭乗を拒否される可能性もゼロではありません。
この記事では、インフルエンザ罹患後の搭乗解禁日の数え方や、キャンセル料を無料(免除)にするための手続きについて、詳しく丁寧に解説します。
1. インフルエンザで飛行機に乗れるのはいつから?(搭乗基準)
日本の多くの航空会社(JAL、ANA、スカイマークなど)では、学校保健安全法に基づいた**「出席停止期間」**を搭乗の基準としています。この期間を過ぎていない場合、原則として搭乗は認められません。
搭乗が可能になる目安
発症した後5日を経過している
かつ、解熱した後2日(幼児の場合は3日)を経過している
この「2つの条件をどちらも満たした翌日」からが、安心して搭乗できるタイミングです。
【重要】日数の数え方に注意!
日数を数える際、**「発症した日(発熱した日)」や「解熱した日」は「0日目」**としてカウントします。
計算例(小学生以上の場合)
1月1日に発症(0日目)
1月2日に解熱(0日目)
5日経過(1/6まで)、解熱後2日経過(1/4まで)
⇒ 両方を満たす 1月7日 から搭乗可能
もし「どうしてもこの日に乗りたい」という場合は、医師に相談し、航空会社指定の診断書で「感染の恐れがない」と証明してもらう必要があります。
2. インフルエンザによるキャンセルは「払い戻し」が可能!
「自己都合のキャンセルだから高い違約金がかかる……」と諦めていませんか?実は、インフルエンザなどの病気が原因で搭乗できない場合、特別対応としてキャンセル料(取消手数料)が免除されるケースがほとんどです。
キャンセル料を無料にするための手順
まずは予約便の出発前に解約の手続きをする
航空会社の公式サイトやコールセンターで、予約の取り消しを行います。
医師の「診断書」を取得する
「インフルエンザのため、当初の旅程での搭乗が困難である」という内容が記された診断書が必要です。
払い戻し専用フォームから申請する
診断書の画像を添付して申請することで、後日、手数料を差し引いた全額(または手数料返金)が戻ってきます。
注意点
同伴者も対象になる場合が多い: 本人だけでなく、同じ予約番号で予約している同行者も同様に手数料免除の対象となることが一般的です。
「処方箋」では不可: 多くの航空会社で、薬の領収書や処方箋では認められず、医師が発行する**「診断書」**が必要となります。
3. 黙って乗るのはNG?搭乗拒否やリスクについて
「熱が下がったからバレないだろう」と無理に搭乗するのは避けるべきです。航空機内は密閉された空間であり、乾燥しているためウイルスが広がりやすい環境にあります。
搭乗拒否の可能性: 航空法や運送約款に基づき、明らかな体調不良や感染症の疑いがある場合、機長の判断で搭乗を拒否されることがあります。
周囲への配慮: 他の乗客の中には、高齢者や赤ちゃん、持病のある方もいます。感染を広げないことは、社会的なマナーとしても重要です。
もし搭乗基準を過ぎていても、咳が残っている場合は必ずマスクを着用し、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
4. まとめ:無理せず「診断書」で賢く対応を
インフルエンザにかかってしまったら、まずは体を休めることが最優先です。飛行機に関しては、以下の3点を覚えておきましょう。
**「発症後5日+解熱後2日(幼児3日)」**が解禁の目安。
医師の診断書があれば、キャンセル料は無料になる可能性が高い。
無理な搭乗は自分だけでなく、周囲のリスクにもなる。
せっかくの旅行が延期になるのは残念ですが、万全の体調でこそ旅は楽しめるものです。航空会社の特別対応を上手に活用して、まずはしっかり完治させてくださいね。
まずは航空会社の公式サイトで「病気による払い戻し」の項目をチェックしてみませんか?
各社ごとに申請期限やフォームが異なります。診断書をもらいに病院へ行く前に、必要事項を確認しておくとスムーズですよ!