自転車を譲り受けた・渡したい!防犯登録の変更と譲渡証明書の書き方を徹底解説
友人から自転車を譲ってもらったり、あるいはネットオークションやフリマアプリで中古自転車を売買したりすること、ありますよね。そんな時、意外と見落としがちなのが**「防犯登録」の手続き**です。
「ただ自転車を渡すだけでいいんじゃないの?」と思われがちですが、実は手続きを怠ると、警察に盗難車と疑われてしまったり、将来的に自転車を処分できなくなったりするトラブルに繋がることも。
この記事では、自転車を譲渡する際に必要な「防犯登録の抹消・変更」や「譲渡証明書」の作成方法について、初心者の方でも分かりやすく詳しく解説します。
なぜ自転車の譲渡で「防犯登録」の手続きが必須なの?
自転車の防犯登録は、法律で義務付けられているものです。しかし、単に「義務だから」という理由以上に、自分自身を守るための重要な盾になります。
もし防犯登録が以前の所有者のままになっていると、以下のような困った事態が起こり得ます。
盗難車と疑われるリスク:街中で警察官に職務質問を受けた際、登録名義人と使用者が異なると、盗難車ではないかと疑われ、事情聴取で貴重な時間をロスすることがあります。
盗難被害時に手元に戻らない:せっかく盗まれた自転車が見つかっても、登録が自分のものでなければ、所有権を証明するのが難しくなります。
二重登録によるエラー:前の持ち主が登録を抹消していないと、新しい持ち主が自分の名前で新しく登録しようとした際に、システム上でエラーが出て手続きがスムーズに進みません。
これらのリスクを回避するために、正しい手順で名義変更(再登録)を行いましょう。
自転車譲渡の3ステップ!準備するものと流れ
譲渡の手続きは、大きく分けて「旧所有者(譲る人)」と「新所有者(貰う人)」がそれぞれ行う作業があります。
1. 【譲る人】防犯登録の「抹消」手続き
まずは、現在の登録情報を削除する必要があります。これを「抹消」と呼びます。
場所:「自転車防犯登録所」の看板がある自転車店(ホームセンター等も含む)、または警察署の防犯係。
必要なもの:
登録されている自転車本体
防犯登録カード(お客様控)
身分証明書(運転免許証や健康保険証など)
ポイント:都道府県によっては数百円程度の手数料がかかる場合があります。もし「防犯登録カードを失くした」という場合でも、車体に貼ってある登録番号のシールや、車体番号(フレームに刻印されている英数字)があれば手続きが可能なケースが多いです。
2. 【譲る人】「譲渡証明書」の作成
これは、自転車を譲り受けたことを証明する、いわば「売買契約書」や「領収書」のような役割を果たす書類です。決まった形式はありませんが、以下の項目が必要です。
車体番号(自転車のフレームの下の方などに刻印されている番号)
防犯登録番号(シールに記載されている番号)
譲渡人の住所・氏名・電話番号・印鑑
譲受人の住所・氏名・電話番号
譲渡年月日
各都道府県の防犯登録協会のホームページからテンプレートがダウンロードできるので、それを利用するのが確実で簡単です。
3. 【貰う人】新しい防犯登録の「新規登録」
書類が揃ったら、次は新しい持ち主の情報を登録します。
場所:お近くの自転車販売店。
必要なもの:
自転車本体
譲り受けた「譲渡証明書」
身分証明書
登録料(一般的に600円〜700円前後、地域により異なる)
ポイント:ネットで購入した自転車や譲り受けた自転車は、お店によっては持ち込みを断られる場合があるかもしれませんが、基本的には「防犯登録所」の看板があれば手続きを行う義務があります。
特殊なケース:親族間の譲渡や県外への移動はどうする?
家族や親戚から譲り受ける場合
「家族なんだから書類なんていらないでしょ?」と思われがちですが、苗字が同じでも住所が異なる場合は、同様の手続きが必要です。同居している家族間での移動であれば、登録はそのままでも実務上大きな問題になりにくいですが、将来的にその自転車を誰かに譲ったり、処分したりする際のために、名義を整理しておくのがスマートです。
都道府県をまたぐ譲渡の場合
防犯登録のデータは、都道府県ごとに管理されています。そのため、例えば「東京の友人が神奈川の自分に自転車をくれた」という場合、必ず東京で「抹消」を行い、神奈川で「新規登録」を行う必要があります。県をまたぐ「名義変更」という概念はなく、「抹消+新規」のセットになると覚えておきましょう。
防犯登録だけじゃない!安全に乗り始めるためのチェックポイント
自転車は軽車両という「車の仲間」です。譲り受けた自転車に乗る前に、以下の点も確認しておきましょう。
自転車保険への加入:多くの自治体で自転車保険(個人賠償責任保険)への加入が義務化されています。他人にケガをさせてしまった時の高額賠償に備え、必ず加入状況をチェックしてください。
点検・メンテナンス:前の持ち主がどれくらいメンテナンスをしていたか分からない場合は、防犯登録の手続きついでに自転車店で「TSマーク点検」などのプロによる点検を受けることを強くおすすめします。ブレーキの効きやタイヤの状態を確認してもらいましょう。
車体番号の確認:譲渡証明書を書く際、車体番号が見えにくいことがあります。通常、ペダルの付け根(ボトムブラケット)の裏側や、ハンドル下のフレーム部分に刻印されています。泥や汚れを拭き取って正確にメモしましょう。
まとめ
自転車の譲渡は、単なる「物の移動」ではなく、「権利と責任の移動」です。防犯登録の手続きは一見面倒に感じますが、やってみれば短時間で終わる簡単なものです。
古い登録を消す(抹消)
譲渡証明書を書く(または貰う)
新しい登録をする(新規)
この3つの手順を守ることで、あなたの大切な自転車生活を法的トラブルや防犯上の不安から守ることができます。お互いに気持ちよく、そして安全にサイクリングを楽しむために、正しい手続きを行ってくださいね。