声かけ事案に勝つ!親子で実践『防犯ロールプレイング』のやり方とNG対応集
「知らない人について行っちゃダメだよ」と、何度もお子さんに言い聞かせている保護者の方は多いはず。しかし、実際に不審者から巧みに声をかけられたとき、子供が教え通りに動ける確率は、残念ながらそれほど高くありません。
不審者は「お菓子をあげる」「お母さんが怪我をした」といった、子供の優しさや好奇心をくすぐる言葉のプロです。頭でわかっていても、いざその場に立つと緊張で声が出なくなってしまうのが子供のリアルな反応なのです。
そこで今、最も注目されている防犯対策が**「防犯ロールプレイング(寸劇)」**です。
この記事では、声かけ事案からお子さんの身を守るために、家庭で今日からできるロールプレイングの具体的なやり方と、ついやってしまいがちな「NG対応」を詳しく解説します。
1. なぜ「防犯ロールプレイング」が必要なのか?
防犯の知識は、スポーツや習い事と同じで「練習」しないと身につきません。
「断る」という心理的ハードルを下げる: 日本の子供は「大人には礼儀正しく」と教えられがちですが、防犯においては「ハッキリ断る」「無視する」という、普段とは違う行動が必要になります。
「大声を出す」練習: 叫ぶという行為は、日常ではあまり行われません。練習していないと、いざという時に喉が閉まって声が出ません。
反射神経を鍛える: 考える前に「逃げる」という動作を体に覚え込ませることが、連れ去り防止の鍵となります。
2. 親子で実践!防犯ロールプレイングの具体的なやり方
準備は何もいりません。リビングや公園で、パパ・ママが「不審者役」になり、お子さんに「対応」を練習してもらいましょう。
STEP1:お菓子やゲームで誘うパターン
【セリフ例】
「あっちで珍しいポケモンのカードを配っているよ。おじさんと一緒に行こう?」
【正しい対応】
相手の目を見ず、**「いりません!」「お母さんに聞いてきます!」**と叫んで、すぐにその場を走って離れます。
STEP2:緊急事態を装うパターン(最も危険!)
【セリフ例】
「お母さんが事故に遭って病院に運ばれたんだ!急いで車に乗って!」
【正しい対応】
動揺してしまいますが、**「先生(または家の人)を呼んできます!」**と伝え、近くの大人や「こども110番の家」に助けを求めます。「知らない大人の車には絶対に乗らない」というルールを再確認させましょう。
STEP3:道案内を頼むパターン
【セリフ例】
「道に迷っちゃって…。駅まで案内してくれるかな?」
【正しい対応】
**「分かりません。あっちの大人に聞いてください」**と指をさし、一定の距離(腕を伸ばした2本分以上)を保ちます。
3. これだけは避けて!防犯教育での「NG対応」集
良かれと思ってやっていることが、逆効果になる場合があります。
NG①:「知らない人」という言葉だけで教える
子供にとって、優しく話しかけてくる人は「知っている人(いい人)」に分類されがちです。「知らない人」ではなく、**「何を言われても、お父さんやお母さんと約束していない人」**と教える方が具体的です。
NG②:怖がらせすぎて外出を怖がらせる
「外は怖いところだ」と過度に恐怖心を植え付けると、子供の自立心が削がれてしまいます。「このルール(いかのおすし)を守っていれば、安全に楽しく遊べるよ」というポジティブな伝え方を心がけましょう。
NG③:挨拶を「絶対にダメ」と禁止する
地域の方との挨拶は、実は最大の防犯(街の目)になります。不審者には厳しく対応しつつ、近所の人には挨拶をするという「使い分け」を親子で確認しましょう。
4. 防犯ロールプレイングを成功させるコツ
「大きな声」よりも「笛やブザー」との併用
声が出ない場合に備え、防犯ブザーを鳴らす動作もロールプレイングに組み込みましょう。
逃げる方向を確認する
ただ走るのではなく「明るい方へ」「人がいる方へ」逃げることをセットで教えます。
終わった後は思い切り褒める
「今の断り方、すごくかっこよかったよ!」「すぐに逃げられたね!」と褒めることで、子供の自信に繋がります。
5. まとめ:練習の数だけ、子供の安全は守られる
不審者による声かけ事案は、決して他人事ではありません。しかし、家庭で楽しく、真剣に「防犯ロールプレイング」を繰り返していれば、お子さんは万が一の時に自分を守る「最強の武器」を手に入れることができます。
「いかのおすし」を合言葉に、週末の数分間だけでも、親子で防犯についてアクションを起こしてみませんか?その積み重ねが、何物にも代えがたい「安心」を作り出します。
子供の安全を守る「いかのおすし」徹底解説!防犯対策の具体例と親が教えるべき重要ポイント