目隠しフェンスが台風で倒れる原因3選!DIYで絶対守るべき「基礎」の基準
せっかくDIYでおしゃれな目隠しフェンスを作ったのに、台風が過ぎ去った後に庭を見たら無残に倒れていた……。そんな悲劇は絶対に避けたいですよね。
実は、外構DIYの中でも「目隠しフェンス」は最も難易度が高く、リスクを伴う工事の一つです。一般的なメッシュフェンスと違い、板状のフェンスは「巨大な帆」のように風を真っ向から受け止めてしまうからです。
この記事では、台風でフェンスが倒れてしまう決定的な原因3選と、DIY初心者が絶対に守るべき「基礎」の安全基準を詳しく解説します。大切な家と、お隣さんの安全を守るために、設置前に必ずチェックしておきましょう。
1. なぜ倒れる?台風でフェンスが崩壊する3つの原因
フェンスが倒れるのには、必ず明確な理由があります。「自分なりに頑丈に作ったつもり」が一番危険です。
① 「風圧」の計算ミス(隙間不足)
目隠しフェンスの最大の敵は「風」です。視線を完全に遮りたいからといって、板と板の隙間をゼロにしてしまうと、風の逃げ道がなくなります。
猛烈な台風が来た際、そのフェンスには数百キロ単位の圧力がかかります。この力に耐えきれず、柱がポッキリ折れたり、基礎ごと浮き上がったりしてしまうのです。
② 基礎の「重さ」と「深さ」が足りない
DIYで最も多い失敗がこれです。ホームセンターで売っている一番小さな基礎石を、地面に浅く埋めただけで済ませていませんか?
フェンスが高ければ高いほど、「てこの原理」で基礎にかかる負担は倍増します。土に少し埋まっている程度では、強風で簡単に土壌ごと掘り起こされてしまいます。
③ 既存ブロック塀の「強度過信」
「元からある古いブロック塀の穴に柱を差し込むだけだから簡単」と考えている方は要注意です。
そのブロック塀、中に鉄筋はしっかり入っていますか? 20年以上前の古いブロック塀は、フェンスの風圧に耐えられる設計になっていないことが多く、最悪の場合、ブロック塀ごと倒壊して近隣トラブルに発展するケースもあります。
2. DIYで絶対守るべき「基礎」の安全基準
フェンスを長持ちさせる秘訣は、目に見える「板」ではなく、地中の「基礎」にあります。プロも実践する最低限の基準を押さえましょう。
「独立基礎」は重さと深さが命
土に直接柱を立てる場合は「独立基礎石(フェンスブロック)」を使用します。
深さの基準:最低でも30cm〜45cm以上は埋める必要があります。
根巻きコンクリート:基礎石の周りをさらにコンクリートで固める「根巻き」を行うことで、地面との接地面積を増やし、抵抗力を高めます。
フェンスの高さと柱の間隔
一般的に、目隠しフェンスの柱の間隔は**「1メートル〜2メートル以内」**が基本です。
高さを1.8メートル以上にする場合は、柱の間隔を狭めるか、通常よりも太いアルミ支柱を選択する必要があります。DIYなら、1.2メートル間隔程度にしておくと安心感が格段に増します。
3. 台風に強いフェンスを作る「プロの裏技」
倒れないフェンスを作るために、設計段階で取り入れられる工夫があります。
1. 「10mm〜20mm」の隙間を空ける
目隠し効果を維持しつつ、風を逃がす絶妙なラインが「15mm前後の隙間」です。これだけで、フェンスが受ける風圧を大幅に軽減できます。「少し隙間があった方が、斜めからの視線は遮れるし、庭の通気性も良くなって植物が育ちやすい」というメリットもあります。
2. ルーバー構造のフェンスを選ぶ
「どうしても隙間は作りたくない、でも風は逃がしたい」という場合は、羽板が重なり合った「ルーバー構造」のフェンスがおすすめです。正面からの視線は100%カットしつつ、風だけをスッと逃がしてくれます。
3. 強風時だけ取り外せるタイプを検討する
最近では、台風予報が出たときだけ板部分を簡単に外せるDIYキットも販売されています。物理的に風を受ける面積をゼロにする、究極の対策です。
4. 万が一倒れてしまった時のリスクと責任
もしDIYしたフェンスが倒れ、お隣の車を傷つけたり、通行人に怪我をさせてしまった場合、その責任はすべて**「所有者(あなた)」**にあります。
「素人が作ったから仕方ない」という言い訳は通用しません。工作物責任といって、設置に不備があれば損害賠償を求められる可能性があるのです。
自信がない場合は、柱の設置(基礎工事)という最も重要な工程だけをプロの外構業者に依頼し、板を貼る作業だけをDIYで行う**「半DIY」**という賢い選択肢もあります。
5. まとめ:安全なフェンス作りは「足元」から
外構DIYは、見た目を変える楽しさだけでなく、家族の安全を守る責任も伴います。
台風で倒れる原因のほとんどは、準備段階での「基礎知識」不足です。
基礎は深く、重く。
風の逃げ道を作る。
既存のブロックを過信しない。
この3点を守るだけで、あなたのDIYフェンスの寿命と安全性は飛躍的に向上します。
これから材料を揃える方は、デザインだけでなく、その裏側にある「強度」にもこだわって選んでみてくださいね。